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気の合う講師=「最低」の褒め言葉になる、1番の理由

夏休みの友?
学習空間コンサルタント™️  中島亜季 です



特にお子さんの学年が低いころは
まだ学習にきちんと取り組めないころは
新しい環境や周囲に馴染めない
そんな年齢のお子さんを持つ保護者様は
「気の合う先生」「話しやすい先生」
を求めたくなりませんか?




ただ、講師間では
「気の合う先生」「話しやすい先生」
という言葉は
全くの褒め言葉ではなく


際立った特長がない
講師として「使えない先生」
という意味がズッシリのしかかります。

本来、保護者はこう褒める


教え方が上手い   成績が上がった
百歩譲って
ヤル気が出る  モチベーションが上がる
のなら
ここを  いの一番に保護者は伝えてくるはずです。


と、いうことは
馴れ合いになったが最後
お金を払って会うお友達
(なんだか、いかがわしい表現にorz)


そう、保護者様の本来の目的
そして希望はといえば
成績を上げることや、現状の打開  であって
楽しく通ってほしい
楽しく学んで欲しい    は
初期段階の要望でしかないからです。


顕在ニーズはもちろん
潜在ニーズ
あるいは、まだ口に出せないニーズだって
あるはずです。

やる気充分な生徒達に質問をしてみた


受験間近の高3生
やる気が充分の中高生たちに 質問をしてみます。


ここにAとBの2人の先生がいます。

A  気の合う、優しい、見た目のいい先生


B  授業が上手くてわかりやすい
     課題が明確になり、成績を上げる
     見た目も臭いも、授業以外はダメな先生

AとB  どちらの先生を選びますか?

答えは、B。

タバコくさくても汗臭くても
理不尽に怒っても偉そうでもよい

男女問わず  そう答えます。

その理由。子どもだってわかっている。


以下、理由です。
なかなかシュールなんですよ。

気の合う先生
→友達に会いに来ているわけではない
→そこに時間を裂ける余裕はない


優しい先生
→甘いだけなら迷惑


見た目がいい先生
→悪くはないけれど、今はいい
(高校生らしい回答)


モチベーション上げてくれる
→そんな甘いことを言っている場合ではない


授業が上手い、わかりやすい
→そこに時間とお金をかけている



課題が明確になり、成績が上がる
→手詰まりなところがあるから
→自習課題が見つかるから効率が上がる
→先生の力だけに頼る気はないが、上がれば嬉しい



見た目、臭い、授業以外はダメ
→限界まで我慢する
→習わないといけない自分の状況に後悔するが
   必要に迫られる


なんとまあ(笑

結局の所は


勿論、人間ですから合わないこともあれば
共通点があればあるほど親密にもなります。

講師は生徒の好みや性格や思考に合わせ
最大限の意識を払って接するモノ。
大前提ができない時点で問題です。


講師なんて  個人として好かれなくてもいい
ただ嫌われず  役に立てれば それでいい
困った時、手を尽くす
手詰まりの状況に光を差しこむ


そういう覚悟がないと
ここぞという時に甘さが出ます。
嫌われ役を買って出ないといけないこともあります。


繰り返します。
たとえ嫌われても 生徒の役に立てれば幸せだ
という愛情があれば、それでいいのです。

親ほどの無尽蔵な愛情でなくとも
生徒への想いは 結果で残してあげたいものです。

相手の為に嫌われる勇気


「あの時、叱られた意味がやっとわかった」
と後になって気づいて貰えることもあります。

トップ画像は15年前に もらった手紙です。

彼女の成績からして  偏差値を10上げたい
志望校を変えずにいるには
今のタイミングで、叱るしかない。

普段から優等生の彼女に
どういう態度で叱れば響くのか
叱る直前まで、クラスの担当講師で話し合い
意を決した事を記憶しています。


整理収納アドバイザーなのに15年前の
手紙を持っているんですか!
というご指摘はスルーします

学習空間コンサルタント™️

中島 亜季