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小学生の学習机の引き出しは教育方針がよく見える

学習机の使い方が、学習目的で終わらない。
小学生の学習デスクは
子どもの過ごし方より
親の方針が透けて見えるモノの1つです。


学習空間コンサルタント™️ として
様々なご自宅を拝見します。


親の方針   教育方針   というと
最難関を目指すイメージばかりかもしれません。


でも、
どう育てたいか、どう見守りたいか
十分すぎる方針、指針ですよね。

学習時間が少なそうな学習机の場合


学校の宿題が1時間までで収まるようなイメージ。
確かにスッキリはしています。
机の上も、引き出しの中も。

でも、プリントを解き直す仕組みや
学習道具の少なさが目に入ります。


学習机=子どものモノ入れ、収納家具

おもちゃや思い出のモノを入れる
スペースがあります。
勿論、折り紙もぬり絵もシールも
机の上で作業するモノは大事に収まっています。

独立心を養う、自分のための特等席。
勉強というより、学習の要素。
秘密基地の要素も満載です。
まずは、習慣づけのスペースともいえます。

学習に力を「入れたい」学習机の場合


学習机=勉強(をしてほしい)
でも、リビング学習するんです


残したプリントの山との格闘
問題集の置き場所に困ることが多くなります。

鉛筆や消しゴムストックを
学習机の引き出しで子ども保管にしているため
片っ端から新しいモノをおろしてきて
たくさんの使いかけのモノに溢れて
収拾がつかなくなっています。


引き出しの中は学校の単元テスト
過去の計算ドリルや漢字ドリルが溢れます。
(解き直す使うつもり)

ただ、お母さんが片付ける
お母さんと一緒に片付けることも少なめ。
「片付けなさい」で終わってしまって
机の引き出しの奥に隠したり
「片付けないんです」という悩みもちらほら。

結局は
「勉強机で勉強することがないので」と
秘密基地というより、物置状態も散見します。

こちらは、リビング学習ゾーンの  テレビ台。
テレビを家から全て無くしたご家庭。
リビング学習といっても、様々な光景があります。
(ちなみに他にも書棚がありました)

中学受験まっしぐらの学習机の場合


机の上がスッキリ何もない、
もはやそんなことは幻想です。

机の上にきちんと問題集が並んでいる
それが一番の理想。


学習道具の使用頻度が高いからです。
毎日使うから、引き出しも使わない。
そもそも、学習机を使う時間の長さが
他より数倍多いので
散らかるのは、学習に必要なモノ。


引き出しをあけるワンアクションはムダ
とにかく、パッと見て
棚からすぐ取り出せる、が理想とのこと。



使用頻度が高いモノが集まる机なので
机の上やデスクの棚を有効活用したい

ファイルボックスにラベルを貼り
塾の曜日別、科目別、モノ別収納を
自然と行うお母さんが多いのです。


ただ、引き出しの中は  もはや無法地帯。
こっそり隠された子どものおもちゃ  お手紙。
ゲームもちらほら
分度器やコンパスは隅の方へ。

とりあえず保管=ずっとそのまま
ガサガサ探し回ることの多い勉強机にも
なりがちです。

学習机の必要不必要を考えるなら


まず先に
学習机の使わせ方、学用品の収納
教育方針、親の関わり方を考えてみませんか?


小学校入学=学習デスク購入ではありません。

必要だから買う
あるいは
必要になるように育てるので買う
学習のキッカケ作りに買う



モノを収めることなら収納家具や書棚でもよし。
ダイニングテーブルメイン使いなら
座高調整可能な椅子のほうが
学習机より子どものために良いでしょう。


リビングのソファを取っ払い
子どもたちの学習机を並べる方
子どもの人数×2の学習デスク数のご家庭もあります。
(私のお客様は圧倒的にこちら)



学習机という名の物置を買うのなら
カラーボックスでもいいでしょう。

鉛筆や消しゴム、カラーペンばかり詰め込むなら
おうちの人管理でもいいでしょう。

解き直さないプリントを
いつ捨てたらいいかわからない
それって無くしたことと同じです。



今一度、質問です。
学習机の使用目的はなんですか?

学習空間コンサルタント™️

中島 亜季